東京だけど南国!?小笠原諸島を満喫

渋谷に銀座、新宿など都会的なイメージに強い東京ですが、実は東京都に登録されている地域のなかには島もあります。それが小笠原諸島。世界自然遺産に登録されたことでも話題になっている小笠原諸島の魅力を満喫しに出かけてみてはいかがでしょうか。

小笠原諸島ってなに?

小笠原諸島は東京から約1,000キロほど南に位置する、大小30程度の島々からできている地域です。緯度は沖縄とほぼ同じなため、気候は沖縄をイメージするのが近いでしょう。現在一般の人が住んでいるのは父島、母島の2つだけ。空港がないため、小笠原諸島へ行くためには東京から週に1回就航しているおがさわら丸を利用するのみ。日常を切り離し、リフレッシュするには最適な環境でしょう。

そして南国と呼ばれる地域で気になるのが台風。沖縄と緯度が同じ、ということで台風もさぞ多いのかと思いきやそうでもないのだとか。なんでも台風が発生するのが小笠ら諸島の南の海のため、直撃することは少ないそうです。もちろん近くを通過するため海がしけるなど、影響を受けることはありますが。さらに南国というと雨が多いイメージですが、年間の降雨量は東京とほぼ同じ。気候にはとても恵まれた地域かもしれませんね。

島ならではの魅力がいっぱい

小笠ら諸島の最大の魅力といえば、やはり自然。とくに動植物たちは独自の進化を遂げ、それを今に残しているものも多いのが特徴です。まだ人間が上陸していない頃に根付いた植物はほかに天敵もいなかったことから独特な進化をし、その姿を変えずにいます。動物を含めると島に生息している動植物の約半数は固有種なのだそうですよ。ただそのその後人間が持ち込んだネズミやヤギによって食べられてしまい、絶滅危惧種に指定されるほど数を減らしてしまったものも少なくありません。そのため、小笠原の森や林に入るためには許可を受けたガイドの同行が必要です。

さらに島、といえばやはり海。マリンスポーツもたっぷり楽しめます。青々とした澄んだ海はサンゴ礁に恵まれており、大小様々な魚が行き交う光景を見ることができるそうです。また小笠原近海には20種類以上のクジラ類が回遊しており、ミナミバンドウイルカと橋長イルカは1年中見ることができます。さらに12月末ごろにはザトウクジラが繁殖、子育てのためにやってくるため親子クジラを見ることもできるのだとか。日本最大のアオウミガメの繁殖場でもあるため、運がよければアオウミガメが目の前を通り過ぎる光景を目にすることができるかもしれません。いくら住所だけ、とはいっても東京都でイルカやクジラに出会えるとは驚きですね。

もちろん魚など、海の生き物を見るだけではなく釣って楽しむこともできます。ただ小笠原には希少な種類も多いため、釣りをするときはきちんと許可を得たうえで行うようにしましょう。

ほかにも小笠原は天体観測スポットとしてもぴったり。ネオンや街灯などの人工的な光の影響をほとんど受けないため、1年を通してきれいな星空をながめることができるそうです。なんと夏には天の川も見ることができるそうですよ。

また島ならではのグルメも魅力。小笠原の郷土料理は「島寿司」。一般的な寿司とは少し違って白身の魚を醤油やみりんでヅケにし、カラシをつけて甘めの酢飯で頂くもの。普段食べている寿司とは別物かもしれませんが、甘めの酢飯とよくあうのだとか。さらにお刺身を食べる際、ワサビのほかに赤トウガラシを添えることも珍しくないそうです。また島ではアカバの名前で親しまれているハタ科の高級魚、アカハタをみそ汁にしたアカバの味噌汁も人気です。

希少な動植物にきれいな海や星、さらにグルメまで本当にたくさんの魅力がある小笠原。本土からだと週に1度しか行けない不便さはありますが、それが逆に非日常感を演出してくれるはず。島ならではののんびりとした雰囲気は、本当に南国に来たような気分にさせてくれるでしょう。